ビジネスに必読、「自衛隊の仕事術」

 

 本日紹介する本は「自衛隊の仕事術」です。

表紙を見ると軍事的な内容が書いてありそうな感じがしますが

中身は自衛隊という組織を例にしたビジネス書です。

 

 

 全5章から構成され、一つ一つの章の内容が実践的で普段の仕事に応用でき

組織について考えさせられることばかりです。

各章について紹介します。

第1章 仕事をする上で常に念頭におく「正早安楽」とは? ─ 自衛隊の管理術 ─
・正とはミスがないよう正しく行い、徹底的に行うこと。
 
・早とはより早く行うこと。
 
・安とは、より安く、より安全に行うこと。
 
・楽とはもっと楽にできないかを追及すること。
 
修行における守破離のようなものだろう。
 
とくに正を蔑ろにすると工場では大事故につながるため重要です。
 
第2章 あせらず、あきらめずにすむ「必成目標と望成目標」とは? ─ 自衛隊の目標達成術 ─
目標を立てるときは目標を二分化することが重要だと本書では述べられています。
 
それは必成目標と望成目標である。
 
必成目標とは最低限やり遂げたい目標であり最小目標である。
 
望成目標とは、あわよくば成し遂げたい目標であり最大目標である。
 
必成目標は達成しやすいため「勝ちグセ」がつきやすい。そのため
自信がつきやすくステップアップしやすい。
 
どちらの目標も「何を、いつまでに、どのくらい」と期限を
決めてやらないと、達成できないといっている。
第3章 使命に殉ずることができる「状況の人」とは? ─ 自衛隊の行動術 ─

この本では特定のできる人に仕事を集中させてはいけないといっている。

その理由は、他の人たちが、その仕事にふれる機会を失ってしまい

仕事を通じてスキルアップができなくなってしまうからです。

第4章 すべきことが明示できる「一令一動」とは? ─ 自衛隊のリーダー術 ─

リーダーシップとは人気でなく成果であり、地位や特権でなく

責任だと本書では述べられており、実践的なことが紹介されている。

例えば、指揮官は疲れた顔を見せてはいけません。疲れた態度は部下から同情

されても信頼は失われ士気が低下し、訓練効果が低下してしまうからです。

第5章 失敗を教訓化できる「訓練で殺して、実戦で生かせ」とは? ─ 自衛隊の組織術 ─

部下にどれだけ失敗を経験させてやれるかが指揮官の器であり、

その失敗が成功のための肥やしだと述べられています。人を育てるには

不安でも仕事を任せてみることが重要で、やらせてみることで人は

育つのだと言っています。

感想

 本書の一部を紹介しましたが、すぐに仕事に使えそうなことが

書いてあったと思います。組織力について考えさせられた

一冊でもありました。

 

興味を持った方は手にとってみてください。

 

おしまい