AI画家「とりんさまAI」が書く小倉百人一首

こんにちは、雑記ラビリンスです。皆さん、小倉百人一首は聞いたことがあると思います。中には学校の授業で暗記した方もいるでしょう。

今回はその小倉百人一首をAI画家「とりんさまAI」がどのような表現をするのか実験しました。

第1首~第10首

秋の田の かりほの庵の とまをあらみ わが衣手は 露にぬれつつ

秋の田の かりほの庵の とまをあらみ わが衣手は 露にぬれつつ

春過ぎて 夏来にけらし 白妙の衣ほすてふ 天の香具山

春過ぎて 夏来にけらし 白妙の衣ほすてふ 天の香具山

足引きの 山鳥の尾の しだり尾のながながし夜を ひとりかもねむ

足引きの 山鳥の尾の しだり尾のながながし夜を ひとりかもねむ

田子の浦に 打出でてみれば 白妙のふじの高嶺に 雪は降りつつ

田子の浦に 打出でてみれば 白妙の ふじの高嶺に 雪は降りつつ

奥山に 紅葉ふみ分け なく鹿の聲きく時ぞ 秋は悲しき

奥山に 紅葉ふみ分け なく鹿の聲きく時ぞ 秋は悲しき

かささぎの 渡せる橋に おく霜のしろきを見れば 夜ぞふけにける

かささぎの 渡せる橋に おく霜のしろきを見れば 夜ぞふけにける

天の原 ふりさけ見れば 春日なるみかさの山に 出でし月かも

天の原 ふりさけ見れば 春日なるみかさの山に 出でし月かも

わが庵は 都のたつみ しかぞ住む世をうぢ山と 人はいふなり

わが庵は 都のたつみ しかぞ住む世をうぢ山と 人はいふなり

花の色は 移りにけりな 徒に我が身世にふる ながめせしまに

花の色は 移りにけりな 徒に我が身世にふる ながめせしまに

これや此の 行くも帰るも 別かれては 知るも知らぬも 逢坂の関

これや此の 行くも帰るも 別かれては 知るも知らぬも 逢坂の関

第11首~第20首

わたの原 八十島かけて 漕ぎ出でぬと 人にはつげよ あまの釣舟

わたの原 八十島かけて 漕ぎ出でぬと 人にはつげよ あまの釣舟

天つ風 雲のかよひぢ 吹きとぢよ をとめの姿 しばし留めむ

天つ風 雲のかよひぢ 吹きとぢよをとめの姿 しばし留めむ

筑波嶺の 峯より落つる みなの川 恋ぞつもりて 淵となりぬる

筑波嶺の 峯より落つる みなの川 恋ぞつもりて 淵となりぬる

陸奥の しのぶもぢずり 誰故に みだれ初めにし 我ならなくに

陸奥の しのぶもぢずり 誰故にみだれ初めにし 我ならなくに

君がため 春の野に出でて 若菜つむ わが衣手に 雪は降りつつ

君がため 春の野に出でて 若菜つむわが衣手に 雪は降りつつ

立別れ いなばの山の 嶺におふる まつとし聞かば 今帰り来む

立別れ いなばの山の 嶺におふる まつとし聞かば 今帰り来む

ちはやぶる 神代も聞かず 龍田川 から紅に 水くくるとは

ちはやぶる 神代も聞かず 龍田川 から紅に 水くくるとは

住の江の 岸に寄る浪 よるさへや 夢の通ひ路 人目よくらむ

住の江の 岸に寄る浪 よるさへや 夢の通ひ路 人目よくらむ

難波潟 短き葦の ふしのまも あはで此の世を すぐしてよとや

難波潟 短き葦の ふしのまもあはで此の世を すぐしてよとや

侘びぬれば 今はた同じ 難波なる 身をつくしても 逢はむとぞ思ふ

侘びぬれば 今はた同じ 難波なる 身をつくしても 逢はむとぞ思ふ

第21首~第30首

今来むと いひしばかりに 長月の 有明の月を 待ち出でつるかな

今来むと いひしばかりに 長月の有明の月を 待ち出でつるかな

吹くからに 秋の草木の しをるれば むべ山風を あらしといふらむ

吹くからに 秋の草木の しをるれば むべ山風を あらしといふらむ

月見れば 千々に物こそ 悲しけれ わが身ひとつの 秋にはあらねど

月見れば 千々に物こそ 悲しけれ わが身ひとつの 秋にはあらねど

此の度は 幣もとりあへず 手向山 紅葉の錦 神のまにまに

此の度は 幣もとりあへず 手向山 紅葉の錦 神のまにまに

名にしおはば 逢坂山の さねかづら 人にしられで くるよしもがな

名にしおはば 逢坂山の さねかづら 人にしられで くるよしもがな

小倉山 峯のもみぢ葉 心あらば 今ひとたびの みゆき待たなむ

小倉山 峯のもみぢ葉 心あらば 今ひとたびの みゆき待たなむ

みかの原 わきて流るる 泉川 いつみきとてか 戀しかるらむ

みかの原 わきて流るる 泉川 いつみきとてか 戀しかるらむ

山里は 冬ぞ寂しさ まさりける 人目も草も かれぬと思へば

山里は 冬ぞ寂しさ まさりける 人目も草も かれぬと思へば

心あてに 折らばや折らむ 初霜の 置きまどはせる 白菊の花

心あてに 折らばや折らむ 初霜の 置きまどはせる 白菊の花

有明の つれなく見えし 別れより 暁ばかり 憂きものはなし

有明の つれなく見えし 別れより 暁ばかり 憂きものはなし

第31首~第40首

朝ぼらけ 有明の月と 見るまでに 吉野の里に 降れる白雪

朝ぼらけ 有明の月と 見るまでに 吉野の里に 降れる白雪

山がはに 風のかけたる しがらみは 流れもあへぬ 紅葉なりけり

山がはに 風のかけたる しがらみは 流れもあへぬ 紅葉なりけり

久方の 光のどけき 春の日に しづごころなく 花の散るらむ

久方の 光のどけき 春の日に しづごころなく 花の散るらむ

誰をかも 知る人にせむ 高砂の 松も昔の 友ならなくに

誰をかも 知る人にせむ 高砂の 松も昔の 友ならなくに

人はいさ 心もしらず ふるさとは 花ぞ昔の 香ににほひける

人はいさ 心もしらず ふるさとは 花ぞ昔の 香ににほひける

夏の夜は まだ宵ながら あけぬるを 雲のいづこに 月宿るらむ

夏の夜は まだ宵ながら あけぬるを 雲のいづこに 月宿るらむ

白露に 風の吹きしく 秋の野は つらぬきとめぬ 玉ぞ散りける

白露に 風の吹きしく 秋の野は つらぬきとめぬ 玉ぞ散りける

忘らるる 身をば思はず 誓ひてし 人の命の 惜しくもあるかな

忘らるる 身をば思はず 誓ひてし 人の命の 惜しくもあるかな

浅茅生の 小野の篠原 しのぶれど あまりてなどか 人の恋しき

浅茅生の 小野の篠原 しのぶれど あまりてなどか 人の恋しき

忍ぶれど 色に出にけり 我が恋は ものや思ふと 人の問ふまで

忍ぶれど 色に出にけり 我が恋は ものや思ふと 人の問ふまで

第41首~第50首

戀すてふ わが名はまだき 立ちにけり 人知れずこそ 思ひそめしか

戀すてふ わが名はまだき 立ちにけり 人知れずこそ 思ひそめしか

契りきな かたみに袖を しぼりつつ 末の松山 浪こさじとは

契りきな かたみに袖を しぼりつつ 末の松山 浪こさじとは

逢ひみての 後の心に くらぶれば 昔はものを 思はざりけり

逢ひみての 後の心に くらぶれば 昔はものを 思はざりけり

逢ふことの 絶えてしなくば なかなかに 人をも身をも 恨みざらまし

逢ふことの 絶えてしなくば なかなかに 人をも身をも 恨みざらまし

哀れとも いふべき人は 思ほえで 身のいたづらに なりぬべきかな

哀れとも いふべき人は 思ほえで 身のいたづらに なりぬべきかな

由良の戸を わたる舟人 楫をたえ 行方もしらぬ 恋の道かな

由良の戸を わたる舟人 楫をたえ 行方もしらぬ 恋の道かな

八重葎 しげれる宿の さびしきに 人こそ見えね 秋はきにけり

八重葎 しげれる宿の さびしきに 人こそ見えね 秋はきにけり

風をいたみ 岩うつ浪の おのれのみ 砕けてものを 思ふ頃かな

風をいたみ 岩うつ浪の おのれのみ 砕けてものを 思ふ頃かな

御垣守 衛士のたく火の 夜はもえ 昼は消えつつ ものをこそ思へ

御垣守 衛士のたく火の 夜はもえ 昼は消えつつ ものをこそ思へ

君がため 惜しからざりし 命さへ 長くもがなと 思ひけるかな

君がため 惜しからざりし 命さへ 長くもがなと 思ひけるかな

 

第51首~第60首

かくとだにえやは伊吹のさしも草 さしも知らじな燃ゆる思ひを

かくとだにえやは伊吹のさしも草 さしも知らじな燃ゆる思ひを

明けぬれば くるるものとは 知りながら なほ恨めしき 朝ぼらけかな

明けぬれば くるるものとは 知りながら なほ恨めしき 朝ぼらけかな

嘆きつつ 獨りぬる夜の 明くるまは いかに久しき ものとかは知る

嘆きつつ 獨りぬる夜の 明くるまは いかに久しき ものとかは知る

忘れじの 行末までは 難ければ 今日を限りの 命ともがな

忘れじの 行末までは 難ければ 今日を限りの 命ともがな

瀧の音は たえて久しく なりぬれど 名こそ流れて なほ聞えけれ

瀧の音は たえて久しく なりぬれど 名こそ流れて なほ聞えけれ

あらざらむ 此の世のほかの 思ひ出に 今一たびの 逢ふこともがな

あらざらむ 此の世のほかの 思ひ出に 今一たびの 逢ふこともがな

廻り逢ひて 見しやそれとも わかぬまに 雲がくれにし 夜半の月かな

廻り逢ひて 見しやそれとも わかぬまに 雲がくれにし 夜半の月かな

有馬山 ゐなのささ原 風吹けば いでそよ人を 忘れやはする

有馬山 ゐなのささ原 風吹けば いでそよ人を 忘れやはする

やすらはで 寝なましものを 小夜更けて 傾くまでの 月を見しかな

やすらはで 寝なましものを 小夜更けて 傾くまでの 月を見しかな

大江山 いくのの道の 遠ければ まだふみも見ず 天の橋立

大江山 いくのの道の 遠ければ まだふみも見ず 天の橋立

第61首~第70首

古への 奈良の都の 八重ざくら 今日九重に 匂ひぬるかな

古への 奈良の都の 八重ざくら 今日九重に 匂ひぬるかな

夜をこめて 鳥のそら音は はかるとも 世に逢坂の 関はゆるさじ

夜をこめて 鳥のそら音は はかるとも 世に逢坂の 関はゆるさじ

今はただ 思ひ絶えなむ とばかりを 人づてならで 言ふよしもがな

今はただ 思ひ絶えなむ とばかりを 人づてならで 言ふよしもがな

朝ぼらけ 宇治の川霧 絶えだえに あらはれ渡る 瀬々の網代

朝ぼらけ 宇治の川霧 絶えだえに あらはれ渡る 瀬々の網代木

恨み侘び ほさぬ袖だに あるものを 戀に朽ちなむ 名こそ惜しけれ

恨み侘び ほさぬ袖だに あるものを 戀に朽ちなむ 名こそ惜しけれ

諸共に あはれと思へ 山ざくら 花よりほかに 知る人もなし

諸共に あはれと思へ 山ざくら 花よりほかに 知る人もなし

春の夜の 夢ばかりなる 手枕に かひなく立たむ 名こそ惜しけれ

春の夜の 夢ばかりなる 手枕に かひなく立たむ 名こそ惜しけれ

心にも あらで憂世に ながらへば 戀しかるべき 夜半の月かな

心にも あらで憂世に ながらへば 戀しかるべき 夜半の月かな

嵐ふく 三室の山の もみぢ葉は 龍田の川の 錦なりけり

嵐ふく 三室の山の もみぢ葉は 龍田の川の 錦なりけり

寂しさに 宿を立ち出でて 眺むれば いづくも同じ 秋の夕暮

寂しさに 宿を立ち出でて 眺むれば いづくも同じ 秋の夕暮

第71首~第80首

夕されば 門田の稲葉 おとづれて あしのまろやに 秋風ぞ吹く

夕されば 門田の稲葉 おとづれて あしのまろやに 秋風ぞ吹く

音に聞く 高師の濱の あだ浪は かけじや袖の ぬれもこそすれ

音に聞く 高師の濱の あだ浪は かけじや袖の ぬれもこそすれ

高砂の 尾の上の桜 咲きにけり 外山の霞 立たずもあらなむ

高砂の 尾の上の桜 咲きにけり 外山の霞 立たずもあらなむ

うかりける 人を初瀬の 山おろし はげしかれとは 祈らぬものを

うかりける 人を初瀬の 山おろし はげしかれとは 祈らぬものを

契りおきし させもが露を 命にて あはれ今年の 秋も去ぬめり

契りおきし させもが露を 命にて あはれ今年の 秋も去ぬめり

わたの原 漕ぎ出でて見れば 久方の 雲居にまがふ 沖つ白浪

わたの原 漕ぎ出でて見れば 久方の 雲居にまがふ 沖つ白浪

瀬を早み 岩にせかるる 瀧川の われても末に 逢はむとぞ思ふ

瀬を早み 岩にせかるる 瀧川の われても末に 逢はむとぞ思ふ

淡路島 かよふ千鳥の 鳴く声に いくよ寝覚めぬ 須磨の関守

淡路島 かよふ千鳥の 鳴く声に いくよ寝覚めぬ 須磨の関守

秋風に たなびく雲の 絶間より もれ出づる月の 影のさやけさ

秋風に たなびく雲の 絶間より もれ出づる月の 影のさやけさ

ながからむ 心も知らず 黒髪の みだれて今朝は ものをこそ思へ

ながからむ 心も知らず 黒髪の みだれて今朝は ものをこそ思へ

第81首~第90首

ほととぎす 鳴きつる方を 眺むれば ただ有明の 月ぞ残れる

ほととぎす 鳴きつる方を 眺むれば ただ有明の 月ぞ残れる

思ひわび さても命は あるものを 憂きに堪へぬは 涙なりけり

思ひわび さても命は あるものを 憂きに堪へぬは 涙なりけり

世の中よ 道こそなけれ 思ひ入る 山の奥にも 鹿ぞなくなる

世の中よ 道こそなけれ 思ひ入る 山の奥にも 鹿ぞなくなる

ながらへば また此の頃や しのばれむ 憂しと見し世ぞ 今は戀しき

ながらへば また此の頃や しのばれむ 憂しと見し世ぞ 今は戀しき

夜もすがら もの思ふ頃は 明けやらで ねやのひまさへ つれなかりけり

夜もすがら もの思ふ頃は 明けやらで ねやのひまさへ つれなかりけり

嘆けとて 月やはものを 思はする かこち顔なる わが涙かな

嘆けとて 月やはものを 思はする かこち顔なる わが涙かな

村雨の 露もまだひぬ 槙の葉に 霧立ちのぼる 秋の夕暮

村雨の 露もまだひぬ 槙の葉に 霧立ちのぼる 秋の夕暮

難波江の あしのかりねの 一夜ゆゑ みをつくしてや 戀ひわたるべき

難波江の あしのかりねの 一夜ゆゑ みをつくしてや 戀ひわたるべき

玉の緒よ たえなば絶えね ながらへば 忍ぶることの 弱りもぞする

玉の緒よ たえなば絶えね ながらへば 忍ぶることの 弱りもぞする

見せばやな 雄島のあまの 袖だにも 濡れにぞ濡れし 色はかはらず

見せばやな 雄島のあまの 袖だにも 濡れにぞ濡れし 色はかはらず

第91首~第100首

きりぎりす なくや霜夜の さむしろに 衣かたしき 獨りかも寝む

きりぎりす なくや霜夜の さむしろに 衣かたしき 獨りかも寝む

わが袖は 汐干に見えぬ 沖の石の 人こそ知らね 乾く間もなし

わが袖は 汐干に見えぬ 沖の石の 人こそ知らね 乾く間もなし

世の中は 常にもがもな 渚こぐ 海士の小舟の 綱手かなしも

世の中は 常にもがもな 渚こぐ 海士の小舟の 綱手かなしも

みよし野の 山の秋風 小夜更けて 故郷寒く 衣うつなり

みよし野の 山の秋風 小夜更けて 故郷寒く 衣うつなり

おほけなく うき世の民に おほふかな 我が立つ杣に 墨染の袖

おほけなく うき世の民に おほふかな 我が立つ杣に 墨染の袖

花さそふ あらしの庭の 雪ならで ふりゆくものは 我が身なりけり

花さそふ あらしの庭の 雪ならで ふりゆくものは 我が身なりけり

来ぬ人を 松帆の浦の 夕なぎに 焼くや藻塩の 身もこがれつつ

来ぬ人を 松帆の浦の 夕なぎに 焼くや藻塩の 身もこがれつつ

風そよぐ 楢の小川の 夕ぐれは みそぎぞ夏の しるしなりける

風そよぐ 楢の小川の 夕ぐれは みそぎぞ夏の しるしなりける

人もをし 人もうらめし あぢきなく 世を思ふ故に もの思ふ身は

人もをし 人もうらめし あぢきなく 世を思ふ故に もの思ふ身は

百敷や 古き軒端の しのぶにも なほあまりある 昔なりけり

百敷や 古き軒端の しのぶにも なほあまりある 昔なりけり

 

感想

実際にとりんさまAIで百人一首を出力させてみた感想は、和歌を詠んだ人の気持ちを表現しているというより言葉通りで出力している感じがしました。人の気持ちは言語化できない部分がたくさんあるので、その辺が現時点でのAIには難しいというのが現実化と思います。ただ現在の画像出力AIは目まぐるしい速さで進歩しているので来年の今頃はどこまで進化しているのか楽しみです。