「メアリと魔女の花」を読んで。若干ネタバレあり

基本情報

新訳 メアリと魔女の花

作者 メアリー・スチュアート

訳  越前敏弥・中田有紀

あらすじ

10歳のメアリー・スミスはなんのとりえもない女の子。

父親は科学者。夏休みに両親が仕事でアメリカに行くことになり、姉二人も学友のもとに遊びにいくことに。

メアリーは一人シュロプシャー州の片田舎にある赤い館の大おばさまのもとにあずけられることになります。

赤い館は立派ですし大おばさまも優しい方なのですが、同世代の子がいるわけでもなく、遊んでくれる相手もいるわけでもないので、おおよそ子供が楽しめる面白い場所ではありません。

そんなおり、黒猫のティブに導かれるように上品な紫色の花を見つけます。釣鐘型のそれは花びらの先が銀色の縞模様になっており、中には金色の雌しべが光っています。

ゼベディじいさんの話によれば「龍の舌」「魔女の鈴」「ティブの足元」とよばれるこの花は7年に一度しか咲かず、魔法の力があると伝えられてきたものでした。ゼベディじいさんは「夜間飛行」とよんでいます。

翌日ゼベディじいさんの手伝いで落ち葉はきをしていたメアリー。がらくた置き場から小さなほうきを見つけ、つぶれた「夜間飛行」の汁をなんとはなし、ほうきの柄にこすりつけた時…。

ほうきは飛び立ち、メアリーは魔法学校へと連れていかれてしまいます。メアリーはここに入学することになりますが…。

引用元:

【メアリと魔女の花】原作のあらすじを確認!登場人物も一覧にしてみた – コトの壺

 

感想

読み始めは、田舎の親戚に一人で預けられ退屈な生活が描かれているため、

退屈な感じでしたが、ここで脱落したらもったいないです。

ここは退屈でもいいんです。なぜならメアリも退屈なのですから。

 

メアリが黒猫のティブと出会い、森の中で夜間飛行と呼ばれる不思議な

花を見つけ、その花の汁で箒が魔法の箒になってから

トーリーが加速していきます。

 

魔法と箒と女の子!

 

ファンタジーの鉄板要素ですよね。箒に乗ってたどり着いた場所で、

メアリは成り行きで魔法の大学に入学することになってしまいます。

マダムと呼ばれる校長先生に連れられて授業を見学しますが、

ときおりメアリと会話がかみ合わないんですね。

 

ケンブリッジとゴンブリッジとか・・・。

マザーグースの詩が若干ズレていたり。

 

和やかな雰囲気でお話が進むのですが、メアリが魔法の大学から

帰ってくると一大事に気がつきます。なんと黒猫のティブが

実験用にさらわれてしまったのです。

それを知ったメアリは急いで学校に戻ります。

ここから物語がジェットコースターのように加速していきます。

 

大学に戻ったメアリは「呪文の神髄」に書かれている最悪の時にしか

使ってはいけない魔法を使ってティブとともに実験に使われていた

動物たちを救助します。

 

メアリはマダムたちから逃げる最中、近所の少年ピーターに出会います。

そして、二人は協力してマダムたちから無事逃げきります。

 

自分にはなんのとりえもないと卑下していたメアリでしたが

この一夜限りの大冒険で、すごく成長したと思います。

 

魔法の力は様々な局面を打開するに必要な力でしたが、どの魔法を使うかを

決断したのはメアリ自身です。この冒険でメアリは、この先何が

あっても道を切り開いていくことができると思います。たとえ魔法が無くなって。

 

まとめになりますが、「メアリと魔女の花」という作品は

映画化ということで知ることになった作品です。

序盤は少し退屈でしたが、箒に魔法がかかってから

一気にストーリーが加速されあっという間に読み終えてしまう作品でした。

 

おしまい・・・